ヘルシオ基準

現在、新婚生活を始めるにあたり、家具や家電、雑貨選びに奔走中です。
なーんにも無いまっさらな家に移り住むので、買い揃えないといけないモノがハンパなく多い。
なので休みのたびにどこかへ出かけて、いろんなモノを買ってます。おそらく、人生で一番モノを買っている瞬間。生活必需品ってこんなにあったのかと、買っても買っても減らない必要なものリストを前に、戦慄が走る日々です。
 
そんな日々の始まりを告げた記念すべき買い物第一号は「電子レンジ」だったりします。
元々は、とりあえず明かりが必要だ(新居のほとんどの部屋には、照明器具がない)ということで、シーリング照明を買いに行ったのがきっかけでした。
これいいな、という照明は見つかったのですが、運悪くその照明が売り切れ。このまま何も買わずに帰るのは……ということで、その日たまたま安かった電子レンジ『ヘルシオ』を買ったのですが、選んだ色が赤。白物家電にしては珍しい色を選択したと言えるでしょう。しかし、そこに巧妙な罠が仕掛けられていたのです。
 
その後の買い物中の会話に、こんな言葉が混じるようになりました。
 
「この家具は、この色ならヘルシオに合いそうだね」
「この家電は、この色ならヘルシオに合いそうだね」
「キッチンのリフォームだけど、この色ならヘルシオに合いそうだね」
 
賢明なる皆さんはすでに異変を感じているはず。そして事態はさらにおかしなことに。
 
「やっぱヘルシオに合わせるなら、この色だよね」
「せっかくだから、赤にしとく? ヘルシオ赤だし」
 
はい、すでに選択基準がヘルシオになっています。「ヘルシオ基準」の誕生です。
あらかたの家電や家具を購入し、あとは掃除機とか扇風機とか割と地味なラインナップを残すばかりとなったのですが、やっぱり色を選ぶときは「赤にしとく?」という会話がいまだになされます。まぁ、ネタで言うことがほとんどですが。
 
ひょんなことから生まれた我が家の「ヘルシオ基準」。
意外とツボにはまったようで、今後の買い物にも影響しそうです。
 
合言葉は「赤いっとく?」。