カプコン、法廷の舞台はGBAからNDSへ NDS「逆転裁判 蘇る逆転」

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050312/sai.htm
http://www.capcom.co.jp/ds_saiban/ 「逆転裁判 蘇る逆転」公式サイト

逆転裁判 蘇る逆転

逆転裁判 蘇る逆転

ついにNDS逆転裁判が発売されるわけだけども、1のリメイク&追加エピソードだとは思わなかった。個人的には、逆転裁判成歩堂シリーズは3で完結したと思っているだけに、NDSで発売される逆転裁判シリーズは、主人公が成歩堂ではない、新しいシリーズだと思っていた。なので、この「逆転裁判 蘇る逆転」の登場は意外な展開を見せた感があります。しかし、思い返してみれば容量の関係で泣く泣く削ったエピソードがあると何かで読んだ記憶があったので、まぁ納得がいくといえば納得がいく展開でもあります。
そこで、カプコンの開発チームに提案したいのが”GBA版の「逆転裁判」のクリアデータがあれば、追加エピソードから遊べる”機能。この機能があれば、GBA版をクリアした人はかなり納得して遊べるはず。このシリーズのファンは、もっと遊びたい! もっとシナリオを! という人が多そうなので、多分この1話のためにでも金を出すと思われるけど、また最初から遊び直してでも新エピソードをしたい、となるとその数はがくんと減ってしまうのではないだろうか。
製作者側の「せっかく作ったんだから最初から遊んで欲しい、ストーリーの流れを重視して遊んで欲しい」という意図は分からなくもないけども、プレイヤーとしては遊びつくしたシナリオよりも、新しく追加されたシナリオを真っ先に遊びたいところだと思う。まぁ、単に僕が焦らされるのが嫌いなだけなんだけど。そういうわけでカプコンさん、ぜひこの機能を検討下さい。せっかくデュアルスロットなんだしさ。
そして、次に気になるのが、NDSの特徴であるタッチスクリーンをふんだんに使って進めることになるであろう探偵パート。「待った!」「異議あり!」「くらえ!」の応酬で緊張感や熱い展開や爽快感バキバキの法廷パートに比べて、サイコロックシステムもまだなく、怪しい場所を調べて証拠品を探すだけだった単調な探偵パートが、タッチスクリーンを効果的に使うことによって劇的に進化すると思う。シナリオ的に1と2をつなぐエピソードであるならば、2で登場する人物からもたらされるサイコロックシステムは使えないため、この進化はとてつもなく大きい。タッチスクリーンを使うことで、「逆転裁判」はまったく別のゲームになってしまうのだ。1から2が発展とするならば、これはまさに突然変異で生まれた進化形態だといえるだろう。さすがにここまで書くと胡散臭いか。まぁ、それくらいすごい進化ってことでひとつ。
怪しい場所を見つけて、そこにタッチペンで何らかのアクションを加えて新しい情報を引き出していく楽しさは、同じくNDSアドベンチャーゲームアナザーコード 2つの記憶」で証明されている楽しさである。シナリオももちろんそうだけど、これにはかなり期待しているので、手を抜くことなく作り上げて欲しい。ま、そこら辺はカプコンなので心配には及ばないとは思うけど。
あと、法廷パートであったら面白いのが、例の「異議あり!!」などの叫ぶアクションを、マイクでも入力できる機能。「待った!」「異議あり!」「くらえ!」の頭文字を取って、その名も「まいく機能」とかどうだ。ネーミングがだめですかそうですか。どこまで認識できるかは分からないけども、可能であればこのくらいの遊びがあっても面白いと思う。あくまで遊びの機能で、ナリキリたい人はどうぞという感じで。入力がマイクのみだとそれはそれで困るので無しで。
とまぁ、勝手にこうだったらいいなーということをつらつらと書いてきたわけですが、シナリオが面白ければシステム的にはすでに完成されているシリーズなので文句は言いません。早く僕を、全国の逆転裁判ファンを楽しませてください。そのシナリオ異議あり! とはならないことを切に願います。