ハウルの動く城
ストーリー:☆☆
演出:☆☆☆
熱中度:☆☆☆
木村拓也:☆☆☆☆
さてさてさて。話題のハウルを見てきましたよ。おもしろかった! と一言で片付けることは難しい作品ですね。ハウルとソフィーがどうした、というところを描くことに力を入れすぎていて、キャラクターの背景を描くのがおざなりな点が気になりました。ハウルが独り戦っている理由、マルクルがハウルの弟子になった理由、ハウルとカルシファーとが契約した経緯など、不明点がいっぱいあって、それらが消化されていればかなり良いものになっていたと思う。
しかし、逆にそれらは僕たちが想像して楽しめる余地があるということでプラス要素でもあるのかもしれない。ま、原作を読めば分かるのかもしれないけれどね、その辺は。
それにしてもびっくりしたのは木村拓也。ドラマの演技みたいにちょっと抑え目のトーンでしゃべり倒してシラけさせてくれるのかと思いきや、意外や意外、ピッタリとマッチしていた。上品なシーンは優雅に、驚きわめくシーンは感情的に、きちっとそれぞれの状況に合わせた演技ができていたと思う。美輪明宏がほめていた理由が良く分かる。ちなみに、美輪明広は相変わらずすばらしい演技で◎。あるときは恐ろしく、あるときはかわいいおばあちゃんを好演していました。
そんな感じで、けっこう楽しみましたよ、ハウル。でも、このストーリーだと、子供とかはけっこう混乱するんじゃないかなぁ。ソフィが一瞬若返る理由とかは絶対理解できない気がする。その辺がネックか。
ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (ハウルの動く城 1)
- 作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,西村醇子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1997/05/01
- メディア: 単行本
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