どんなルールにだって意味がある

というわけで、日々新しいことをゴリゴリと頭に擦り付けているのですが、仕事というか、ルールのようなものを教わるときに、「なぜそのルールが存在するのか」ということも踏まえて教えてくれることがある。
たとえば、レンタルビデオやDVDで、ケースに中身が入っているのと入っていないのがあって、もちろん入っているのがレンタル可能なわけだけど、話題作や最新作なんかは、1タイトルでけっこうな数を並べている。で、中身のあるレンタル可能なケースと中身のないレンタルできないケースがともにある状態のとき、”中身のあるケースだけを集めて展示箇所の一番左に寄せておく”というルールになっている。
つまり、●が中身のあるケースで、○が中身のないケースとすると、
●○○●○●○○●○○○という状態だった場合は
●●●●○○○○○○○○と、こうしなければいけないのだ。
これはなぜかというと……、分かるかな?
答え。
人間の心理として、横にずらーっとモノが並んでいた場合、まず左側に目が行くという傾向があるらしい。なので横にたくさん並べて陳列している状態で、左側をぱっと見たときにモノがなかったら、「あ、今はない」と思われて、諦められる可能性があるのだ。もちろん、目当ての作品があってそれを探している人は売り場をくまなく探すだろうからそういう心配はないけども、そうでない人に借りて貰うには、目の行くところに商品を置いておかなくてはいけない。つまり、これはセールスチャンスを逃さないための工夫なのだ。
こういったことをしっかり教えてくれるのは、とてもありがたい。次に僕が誰かに教えることになったときに、なぜそうすることが重要なのかを説明できるし、なにより僕自身がしっかりやろうという気になる。人間、”なんか知らないけどそういうことになってるから”という意識だと、軽視して破ってしまいがちだからね。
あぁそれにしても、本当はもうちょっと目からウロコなルール裏話があったのだけど、防犯上の理由から泣く泣くカットしました。リアルで会う機会のある人には、そのうち話すかもしんないけど、そんなに気になる話でもないか。まぁそれはともかく、こういうちょっとりたルールについてのお話は目からウロコが落ちるので、今後もがんがん質問していこう。