探偵事務所5

公式サイト
世間はハリー・ポッターに釘付けな中、見てきました「探偵事務所5」。以前から気になっていたタイトルで、16日に終わるというので、じゃあ見ておこうということで。

濱マイクが闊歩していた横浜・黄金町から舞台を移し、ストーリーの拠点となるのは創立60周年を迎えた探偵事務所・本部のある川崎。ここでは会長の500(宍戸錠)を頂点に、探偵達はそれぞれ5ナンバー/3ケタのコードネームで互いを呼び合っていた。
黒縁メガネと黒のスーツ姿という揃いのユニフォームを身にまとい、没個性で任務に当たる探偵達の中に、新たなメンバーとして加わったのが、『少年探偵団』の小林少年を祖父に持つ、新米探偵591(成宮寛貴)。彼の最初の依頼人は、会長の孫娘である宍戸瞳(貫地谷しほり)。彼女の依頼は、「“楽園へ行く”の言葉を残し、行方不明になった親友を捜して欲しい」というもの。簡単に思われた調査だったが、そこには悪徳美容外科として名高い「カイン美容外科」が関わっていることを突き止める。同じく、秘密裏でカイン美容外科の真実を調査していた探偵522(宮迫博之)の忠告も聞かず、美容外科の真実に触れようとした時、彼らの身にも危険が迫る--。

公式サイト―Storyより
 
見る前の印象としては、「ありえない探偵事務所に所属するありえない探偵たちが、ありえない仲間たちとありえない事件に取り組み、ありえない悪のありえない悪事を暴く」みたいなことを漠然とイメージしていた*1のですが、実際には「ありえない探偵事務所に所属する普通の探偵たちが、ありえない仲間に助けられながら、普通の事件に取り組み、ちょっと変な悪の普通の悪事を暴く」というものでした。
 
全体的にウソ臭い雰囲気で包みつつ、内容的には普通という、なんか消化不良というか、物足りなかったというか。名探偵コナンのような世界観を違和感なく実写化したらこうなるって感じでしょうか。あ、別に本格推理のようにトリックがあるわけではないし、体は子供で頭脳が大人というわけでもないです。似たような小道具は出てきますけど。
とはいえ、設定は面白いし、ストーリーが悪いわけではないし、随所にあるコミカルな演出もいいスパイスになっていたので、とりわけ作品に不満があるわけではないです。あ、でも探偵591の設定には不満あり。”『少年探偵団』の小林少年を祖父に持つ”という設定がまったく活かされていないので。金田一少年のように決めセリフ*2を言って、変に印象付けられても興醒めだけど、活かされないならなくてもいいと思う。
 
あれだなー。この設定でやるならもっと徹底的にやった方が僕は好きだな。ある意味、清涼院流水くらいはっちゃけてしまってもいいと思う(それで面白いかどうかと言われると微妙だけど)。
続編が出そうな感じのラストだったので、次回に期待したいと思います。

*1:具体的な例を挙げると「清涼院流水」のJDCシリーズのようなイメージ

*2:あれです、「じっちゃんの名に賭けて!」です