この熱くたぎる気持ちよ、もう一度。

天元突破グレンラガン』というアニメは、なぜこんなにも僕の心を熱くたぎらせるのだろう、と思ってグツグツと考えを煮詰めていたのですが、最終回を見て確信に至りました。コレ、もんのすごい演劇的なんですよ、セリフ回しと演出が。正確に言うと、僕が好きだった劇団のそれにものすごくつながるんです。
僕がグッときたシーンを抜き出してみると……。

ラスボスに囚われのヒロイン。
抗うヒロイン。
そこに現れる主人公たち。
まさかここまで来れるはずはないと思っていたラスボスは慌てる。そこで主人公のセリフ。
主人公「なめんじゃなぇ、時間だろうが、空間だろうが、多元宇宙だろうが、そんなの知ったことじゃねぇ。てめぇの決めた道を、てめぇのやり方で貫き通す。それが俺たち、大グレン団だっ!」
ヒロインを救い出し、主人公たち、合体。
 
ヒロイン「因果の輪廻に囚われようと!」
仲間「遺した想いが扉を開く!」
仲間「無限の宇宙が阻もうと!」
仲間「この血のたぎりがさだめを決める!」
主人公「天も次元も突破して!」
全員「掴んで見せるぜ! おのれの道を!!」
天元突破 グレンラガン』(タイトルコール)
全員「俺たちを誰だと思ってやがるっっっ!!!」

どばーーーん! ぶわわ!! っすよ。
 
いやー、もうこれがカッコいいこと。ニコニコ動画を見れる人はこのシーンだけ見れる動画がアップされてるので、ぜひ見ていただきたい。「グレンラガン」で検索すれば見つかるでしょう。これ(注意。ニコニコ動画です)。
そう。これ。こーいう暑っ苦しい感じのシーンの節々に、今はもう解散してしまった惑星ピスタチオという劇団を感じさせるものがあり、その熱い芝居を見続けていた僕としては、その劇団と同じ匂いを感じさせるこのアニメの演出とセリフ回しが心の琴線に触れまくりで、感動のスイッチがずっとオンに入りっぱなしになってしまうのですよ。まぁこれも知る人ぞ知る劇団なので、共感できる人は少ないと思いますが。とにかくこの劇団の芝居は、こういう熱い演出とセリフ回しが印象的で、僕の心にざっくりと刻まれているんですね。ちなみに、このアニメの脚本とストーリーの構成を担当しているのは、超人気劇団「劇団☆新感線」の作家さんです。
まぁ。まぁまぁまぁ。それを差っぴいても、昨今のアニメには珍しい、気合と魂のこもった作品であったなぁと思います。それに、ドリルと螺旋を結びつけ、それを人間の無限の可能性として表現するテーマ性はかなり良く練られていると感じました。
なんというかまぁ、色々御託を並べてみはしましたが、非常に場を盛り上げるためのセリフと映像に熟知した人が作っていて、それが尋常じゃない具合に巧く完成していて、かなりの男子は心奪われまくりなはず。あー、わかるかなぁ。んー、まぁわかんなくてもいいや。うん、分かってくれとは言わないので、まぁ一度見ておくれ。言いたいことはそれだけです。
 
あー。終わったんだなぁ……。