目が覚めたら霧の中50%

ネットも無い(あるけど見れない)、テレビも無い(あるけど見れない)、本も無い(あるけど見れない)、という暇つぶし三種の神器をすべて封じられた夜。四人部屋の二人がいびきで大合唱を始めたあたりで、入院なんてするもんじゃないと思いました。はやくここから出たい。もうしませんから……(何を?)。
やっと眠りについて目を覚まし、気持ちいい朝ー! と思って時計を見たら午前1時15分。なんだ、ここは精神と時の部屋か? と本気で思いました。その後、2時間おきに目が覚めて、同じことを考えてもう許してください、ほんともうしませんから(だから何を?)。
で、やっと朝食の時間ですよ。食パン2枚とバナナとサラダと野菜サラダと牛乳(パックのやつ)。これで260円は安いとは思いますが、260円は患者負担分であって、保険請求上は640円。たけーよ。
食事終わりに薬を飲み、看護師さんが目薬を点しに来てくれました。そのときに、術後初めてカッペ(金属製の眼帯のようなもの)をはずして、左目で世界を見たときに異変を感じる。あれ、左目の視界がまだちょっと白いままだ。手術前に比べたらかなり見えるようになっているのだけど、全体的にかなり白い。真っ白ではないが、薄ぼんやりと白い。えー、これはいったい? どういう? こと?
右目をやったときは、術後は視界がかなりクリアになっていて、ものすご感動したように記憶しているが、これはちょっと感動には程遠く、逆に不安をかきたてる白さ。奥さん、白いってのはいいことばかりじゃないですぜ。
これはちょっとどういうことですかー! と看護師さんにすぐに聞こうかとも思ったけど、たぶんいまここで看護師さんには答えられないだろうし、痛みや異物感などはないので緊急性はなさそうだし、30分後には眼科検診するし、ってことで不安はあったけど、聞きたい気持ちはぐぐっとこらえました。だって騒いでも解決しないなら、現場をドタバタさせたくないじゃないですか。普段現場にいるものとしては。
というわけで、30分後の検診にドキドキの思いで挑むのであった! ……続く。