生まれる前の利用記録

久しぶりに図書館に行ったんですよ。
図書館戦争」シリーズを全部読破して、その影響で図書館に行って本を借りよう、なんて思いつきで近くの図書館の場所を調べて、ふらっと行ってみたんですよ。ほんと、図書館で何か借りて読もうなんて思ったのは20年ぶりくらいで、たしか小学校くらいの頃に通ったなぁという記憶があるくらい。それは今日行ったのとは別の図書館だけど。
 
で、あっつい日差しが突き刺さる中、ようやくたどり着いた図書館。夏休みのせいか小〜中学生らしき利用者がやや多め。冷房もそんなにガンガンというわけでもなく、耳が痛くなるような静けさと言うわけでもなく、適度な居心地の良さを感じさせる雰囲気でした。
 
小一時間図書館を探索し、いくつか”買うほどではないけど読んでみたかった本”を見つけた僕は、その図書館を利用するのは初めてだったので、貸し出しカードを作るために、カード作成用の用紙に個人情報を記入し、カウンターに本と共に持っていった。
「新規ですか?」
と司書さんに聞かれたので、「はい」と答えてしばし待つ。端末を操作して司書さんが、今度は意外な一言を放つ。
「あれー。でも前にカードを一度作っているようですけど?」
いや、そんなバカな。ここを利用するのは正真正銘今日が初めてだ。どこにあるのかさえ、知らなかったと言うのに。怪訝に思って「いつですか?」と聞いてみると、
「1963年に、東図書館で」
「いや、それ僕生まれてませんよ!」
なんですかそれー。東図書館はなるほどだ。僕が小学生の頃通った図書館は「市立東図書館」で、今日行ったのは「市立中央図書館」であるので、図書館間で利用記録を共有しているのであろう。しかしだ、僕が生まれたのは1977年。その僕の利用記録が生まれる14年前ってどういうことやねん。あれか、僕は時を駆ける成年か!!(中年と書くには抵抗があるお年頃です。悪しからず)
カードを作るのに身分証明書が必要なので、免許を提示していた僕は、免許の生年月日を指差ししつつ「いや、ほんまに生まれてませんけど!」と司書さんに言う。すると司書さんあっけらかんと、
「いやー、登録ミスでしょうねー」
あー。そういうものですか。いや、でも初めて利用するつもりで行った図書館で、なぜかすでに利用記録があって、しかもそれが自分が生まれる前ってすごいビビるんですけど。
とりあえずカードは紛失扱いで再発行ということになり、2週間後に出来上がるとのこと。できれば新規作成で処理して欲しかったけど仕方あるまい。
 
しかしまぁ、ふらっと出かけた図書館で読みたかった本も見つけて、面白い事件もあって、なかなか良い感じでした。今後もちょくちょく利用しよう。