ずっと見張っていなさい

というテーマで大会を開催されるみなさんがおられるようで、うちにそのPRチラシが投函されていました。まぁ、イエス・キリストのお言葉だそうで。
 
……で。ここからは『聖☆おにいさん』を知っている人だけ分かるつぶやき。
 
 
「あー。イエスなら見張ってそう。そういう指示を弟子にしてそう。
 テレビとか。ネットとか。で、そんなイエスブッダが見張ってそう……」
 
 
この文章は、特定の宗教を揶揄するものでも、中傷するものでもありません。たんなる感想です。

LOAN(終)

前回までのLOAN……。
 
【Rule of LOAN】
 
不動産売買契約を結んだときに、手付金として数十万支払う。不動産仲介手数料は物件の価格の3%+6万円。これを決済時に払う。以下、契約後の話。

1.どの銀行の住宅ローンの審査にも通らなければ契約は白紙に。手付金は返還。
 もちろん、仲介手数料は発生しない。
2.住宅ローンの審査に通れば、契約成立。
3.住宅ローンの審査に通ったが、そのローンは組まないという選択をすれば、
 契約不履行で手付金没収。仲介手数料は発生。
4.自分たちが望む住宅ローンプランのある銀行にしか申し込まない場合、故意に
 契約不履行にしたとみなされる可能性がある。
 そのときは手付金没収、仲介手数料も発生。
 
こんなルールがあるのに、住宅ローンの審査にも通っていないのに、地方銀行のローンは同考えても組めないのに、契約書に判は押せない。
そう考えて「ちょっと判を押すのは1週間ほど延期で……」と言ったら、その日のうちに「待てん! 契約は2日後の火曜日だぁぁ!」という展開。
 
 
ど、どうする……?
 
 
【日曜日・午後14時】
 
「……ということらしいよ」
僕は彼女に不動産屋からの電話の内容をそのまま伝える。
「うーーん。火曜日には都市銀行の住宅ローンの申し込み結果が出るかどうかは怪しいよね」
「うん」
 
……。
 
僕は、それまで考えてはいたけど、実行すべきかどうか悩んでいた提案を言ってみた。
「あのさ、こういう手が使えないことはないんだけど」
 
その提案は、僕側(僕と僕の家族)にしかリスクがない提案だった。
「いや、それはとても助かるけど、いいの? 大丈夫なの?」
「まぁ、9割はいけると思う」
「その手を使うことについて、私がどうこう言える立場じゃないから、どうするかは任せるよ」
「分かった……」
 
このあと僕は親に電話をかけ、状況を説明し、僕の要望を伝え、そいうことならとOKをもらう。
そして不動産屋の担当Hに電話する。
 
「あのー。住宅ローンで借り入れする分は、親に借りることにしましたので」
 
……。
 
数秒の間のあと、不動産屋の安堵した声が受話器から聞こえる。
「あ、そうですかー。こう言ってはなんですけど、一番理想的な結果ですね。おめでとうございます。いやー、良かったですね!」
「そうですね、住宅ローンがすんなり決まれば良かったんですけど、こんな状況になってきて、親に相談してみたら、こんな話になりまして」
「そうですかー。いやーほんとに良かった(これで契約までは確実!)。それでは、その旨売主さんに話をして、取引を進めていきますので!」
「はぁ、ヨロシクお願いします」
 
 

 
まー、まー、まー。
こんな感じで住宅ローンアレヤコレはケリが着きました。
この件で色々思ったことは、また近々まとめたいと思います。
 
とにかく言えることは、「住宅ローンのことは不動産屋に一任するな」ということ。
絶対に直接、銀行の住宅ローン相談窓口に行って相談してみたほうがいい。
 
それにしても、LOAN。疲れた……。

Wii Sports Resortが明日来る(かも)

注文したときは、発送時期が7月1日頃だったので、「出遅れたかなー、まぁどうせ買ってもしばらくはみんなではできないからいいや」と思っていたんだけど、”本日発送しました”のメールが来ててビックリ。やるじゃんAmazon

LOAN(4)

前回までのLOAN……。
 
都市銀行でローンを組める可能性が危ういとは想定してなかった」
「借り入れ金額はすごい低いのにね」
地方銀行も考える?」
「無理。金利高いし、返済プランが私たちに合ってないよ」
都市銀行がダメだったら諦めるか……」
「それは地方銀行に申し込まないってことだよね? それだと、この一文に引っかからないかな?」
 
”但し、買主の故意または重大な過失により、融資決定の実現を妨げた場合は、この限りではない。”
 
「申し込まない、という行為が”融資決定の実現を妨げる”行為にあたるか、ということか……」
「もし引っかかったら、こちらの契約不履行になって手付金没収なうえに、仲介手数料まで払う羽目になってしまうよ」
「あー、都市銀行でOKがもらえてたら、こんなこと悩まなくていいのになー。都市銀行のプランならいけるのに」
「とにかく明日、その点を確認してから判を押すかどうか決めよう」
 
そして、契約の日、来る……。
 
【日曜日・午前10時】
不動産屋に入ると担当Hが出迎える。そしていつもの定型文。
 
「本日は貴重なお時間、ありがとうございます」
 
あまりにいつもいつも言うもので、最近はちょっと鬱陶しい。もう言わんでいい、と心の中で言う。
「今日は売買契約ということで、宅地建物取引主任者にも同席してもらって、契約における重要事項を説明しながらのご契約、という流れになります。そのあと、地方銀行の住宅ローンの申込書に記入していただくことになります」
 
そういった手順を踏むことはあらかじめ聞かされていたが、そこに至ってしまうとあとには引けなくなる恐れがある。なんとか昨日の疑念をぶつけねば、と思っていた矢先。
 
「それで、いままでのことで、何かご質問、ご不明な点などはありますでしょうか?」
 
きた。
ここで聞こう。このタイミングで聞こう。ここで聞かないともう判を押さないとマズイ状況になる。
 
「いや、実はちょっと確認しておきたいことがありまして……」
「はい(平静)」
「昨日、相談した結果、地方銀行のプランでは、返済し続けるには無理が生じることになりそうだという結論になりまして……」
「はい……(やや困惑)」
地方銀行のローンには申し込まないことにしようかと……」
「なる、ほど……(かなり困惑)」
「そこで確認なんですけど、その申し込まないという行為が、契約書のこの部分、この一文に、引っかかる可能性があるのかと思いまして」
「なるほどー。そ、そうですかー(目に見えて狼狽)」
「どうでしょうか?」
「そうですねー。引っかかると言えば引っかかりますし、かからないと言えばかからない、としか言えませんね。これはもう解釈次第ですから」
「そうなんですか!」
「この一文が一番適応されるケースと言うのは、審査期間中に別のローンを組んだり、サラ金を利用したりした場合なんですよ。そういう別の借金を作ってしまって、融資が受けられなくなる、というケースはございます。そういう場合は”融資決定の実現を妨げる”行為とみなされることが多いですね」
「なるほど」
「で、今回のご質問のケースがそれに当てはまるかというと、実際そういう方がほとんどおられないので、なんとも言えないですね」
 
それはそうだろう。いま、ほとんどの人が変動金利でローンを組むらしい。プランは長期での返済だから毎月の返済額は低くなるので、まず審査で落ちることもない。地方銀行金利でも、変動なら月々の返済はなんとかなるように思えるのだ。
しかし、僕らは完全固定で短期返済を考えている。そして、そんなプランは地方銀行にはないのだ。なぜか。それは銀行が儲けられないから。
 
それにしてもまぁ、”ほとんどそういう人はいないので何とも言えない”などという曖昧な回答では、とても契約などできない。
大丈夫です、なんの心配もしてません、という言葉を真に受けて、ローンについての打ち合わせをしてこなかったことが裏目に出てしまった。もっと具体的に、そして迅速にローンの手続きを済ましていれば、審査結果が分かった状態で契約に臨めたかもしれない。これは手痛いミスっ!
 
……なんて嘆いたところで状況は変わらない。
うん。今日は契約中止!
審査結果が分かるまで延期!
 
「そうですか。ちょっとそういう状況で判を押してしまうと、後の処理等で迷惑をかけてしまいますので、都市銀行の審査結果がはっきりするまで、契約は延期したいんですけど……」
「え、そ、そうですか。うーん、そうですねー。地方銀行でも金利優遇はあると思いますし、どうですか、今日このあとじっくりローンについては検討していただいて、夕方にでももう一度契約の場を設けるというのは?」
 
どうやらかなり延期の一言が効いたようだ。自分が意味のない提案をしていることにも気づいていないようで、その狼狽ぶりが見て取れる。
というのも、不動産屋に仲介手数料が発生するのは、契約書に判を押したそのあとだ。そのあと契約が成立しようが、契約不履行で白紙撤回されようが、仲介手数料は不動産屋に入る。なので、不動産屋は全力で契約に持っていこうとする。
しかし、住宅ローンについて不確定な状況のまま、契約するメリットは何もない。こちらとしては今日中の契約は、なんとしても避けたい。
 
「いや、金利優遇については、銀行窓口で直接相談しないと分かりませんよね、今日は日曜日だし。なので、今日中にはちょっと無理ですね。また、1週間後にでも」
「それも、そうですね……」
 
そんなこんなで、なんとか契約は回避した。
 
店を出たらすでに昼を回っていたので、とりあえずランチを食べて、僕の実家で「住宅ローンどうするよ会議」を開催。それでも、どう考えても地方銀行はないという結論にしか達しなかったのだけど。
 
 
そして、電話が。
 
 
「いま、売主さんに今日の件を報告したのですが、そのことでご報告が。契約日についてですが、1週間は待てないと。2日後の火曜日中にご契約いただけないのなら、この物件は2番手の方に話が移ります、とのことです」
 
 
なに……っ!
 
 
そ、そうきたかーーーーっ!
 
 
 
(つづく)
 
※次で終わる予定、です。

LOAN(3)

前回までのLOAN……。
 
「事前審査の結果は待ってからでは遅いです。ここは契約を先に!」
都市銀行だけではなく、地方銀行も借入先の候補に!」
「ローン特約があるので万が一にも安心です!」
 
※ローン特約についての説明
1.買主(僕ら)が住宅ローンの審査に必要な書類を提出したが、結果融資を受けられない場合は、買主はこの契約を無条件で解約できる。
このとき、売主は手付金を無利息で買主に返還する。但し、買主の故意または重大な過失により、融資決定の実現を妨げた場合は、この限りではない。
2.本融資(住宅ローンの審査に通ること)交渉の期限は平成△年○月×日までとする。
 
そして。
 
地方銀行は無理!!」
 
 
【土曜日・18時頃】
 
彼女の理系脳をフル回転させてシミュレートした結果、地方銀行の住宅ローンでは、僕らが考えているような返済プランは組めないとの結論だった。
細かい説明は省かせてもらうが、要はリスクが高すぎて、後々面倒なことになりそうな気配が濃厚だということ。一言で言うなら、
 
「変動コワイ」
 
まーそういうわけで、地方銀行からの融資は、たとえ向こうがOKしたとしても、こちらがNGを出さざるを得ないわけで。
都市銀行の住宅ローンなら、僕らが希望している返済プランが組めるので、それに関してはあまり心配してなかったのだけど、地方銀行でということになるとそうはいかない。
 
そうなると気になるのが、昨日担当Hから聞いた質問の回答。
 
【金曜日・16時頃】
 
地方銀行のローンのプランについて、よく分かっていないので何とも言えないいんですけど、もし、都市銀行がダメで、地方銀行のローンの審査に通っていて、でもこのプランでは組めない、という理由でローンの契約を結ばなかった場合、手付金はどうなるんですか?」
「その場合はローン特約は適用されませんね。手付金に加えて、仲介手数料も発生します」
 
つまり、融資を”受けられない”わけではないから、故意に融資決定の実現を妨げた場合に当たるということ。
 
【土曜日・19時頃】
 
ありえねー!
 
都市銀行は住宅ローンの可能性薄いわ、地方銀行は返済プランに無理があるわ、さらには地方銀行に審査書類を出して、通ってしまったら、そのローンに申し込まないと手付金没収ってことじゃないですか。しかも仲介手数料まで取られるって!
 
あ・り・え・な・い・!
 
事情が変わった。
そんな状況ではとうてい判子は押せない。都市銀行以外の融資は受けられないので、地方銀行の審査に申し込んだら最後、身動きが取れなくなる可能性が出てきた。こいつはヤバイ。ヤバイぞー。
 
ここで思い出して欲しい。ローン特約のこの一文。
 
”但し、買主の故意または重大な過失により、融資決定の実現を妨げた場合は、この限りではない。”
 
融資決定の実現を妨げた場合は、この限りではない。融資決定の実現を妨げた場合。つまり、地方銀行のローンの審査に申し込まない、という行為すらも、”融資決定の実現を妨げた場合”にあたるのではいだろうか、という疑念。
 
この疑念を解消しない限り、契約書に判は押せない。
 
土曜日のミーティングは、この疑念に対する回答次第では契約できないという結論に達した。危ない石橋は、叩いて踏んづけて非破壊検査してでも安全に渡りたいのが僕たちだ。疑いすぎて困ることはないはず。
 
そして翌日、いよいよ契約に臨むことになる。
 
 
(つづく)

LOAN(2)

前回までのLOAN……。
 
「住宅ローンの審査が遅れています」
「最初は、ローンの事前審査を通ってから契約するという段取りでしたが、それでは間に合わない可能性が出てきたので、先に契約をしてから審査結果を待ち、決済に臨みましょう」
「契約時に手付金は必要ですが、住宅ローンの審査に、もし万が一、いや全然心配してないですけど、もし仮に通らなくても、ローン特約があるので、手付金は全額無利息でお返しすることになってます」
「今日はとりあえずこの契約書案をお持ち帰りになられて、よく目を通して置いてください。それで、なにか不明点があれば、またおっしゃってください」
 
そうまくしたてられ、まぁそういうことならと契約書案を持たされたのが木曜日。そして、翌日作戦会議を彼女の家で行う……。
 
 
【金曜日・午後1時】
 
「問題はこれだよね、『ローン特約』(※)。基本的には、こっちが指定期日までに必要な手続きを故意または過失によって怠った場合は、こちらにペナルティ(手付金没収)がある。要は期日までに審査にさえ通れば問題ないし、通らなければ諦めないといけないっていうだけか。あと、決済日以降に売主が手続きを怠ったら、こっちに違約金を請求する権利があるということやね」
「お互いにやることやったうえで、間に合わなかった場合は、契約は白紙と」
「うん。まあ大丈夫かな」
「だね。契約書のちょっと意味が分かりにくいところとか、想定できるケースについてどうなるのかを確認すればいいか」
「だね」
 
なんていう会議が行われ、その日は、まだ物件の写真を撮っていないことや、折りしも小雨のぱらつく天候だったこともあり、もう一度物件を内見しておくかということで、担当者Hと連絡を取った。
 
そして数時間後。
物件の内見も終わり、担当Hより報告と提案があるとのことで、不動産屋本店へ向かう。
机に着くのもそこそこに、担当Hはこう言った。
 
「少々、いま事前審査に出してる都市銀行の住宅ローンの審査が難航しております。いや、ほんとに、お客様の信用とは関係ない点で、難航しているんですよ。なので、これ以上何を出して欲しいと言うわけではないんですよ。ほんとに銀行の都合です。正直、頭にきます」
「はぁ」
「正直、いま事前審査に出してる都市銀行だけでは、雲行きが怪しくなってきておりまして、これは保険が必要かもなと、そう思ってるんです」
「ふんふん」
「それで、どうでしょう。都市銀行だけではなく、地方銀行にも審査書類を出してみては。いま私が考えてるのは○○銀行、△△銀行、□□銀行なんですけど。そこにも出してみて、可能性を高めてみては」
「え。それは……、どうなのかな……」
「今回は本融資決定の指定期日までの時間があまりないので、いきなり本審査に出して、スピーディにことを運ぼうと思います。そのほうが確実でしょうし」
「うーん」
「とりあえず、契約は明後日の日曜日ですから、それまで検討していただいて、日曜日の契約後に、このことは進めていきましょう」
「はぁ。そうですね……」
 
そういうやりとりがあり、突然出てきた「地方銀行での借り入れ」という事態をうまく飲み込めないまま、その日は帰った。
 
 
【土曜日・午後18時頃】
 
僕は仕事だったので、地方銀行についてはあまりリサーチできなかった。
しかし、彼女は午後で仕事が終わるので、その後の時間を利用して、地方銀行について徹底的に調べていた。金利や返済プランなど、分かる範囲のことはかなり詳細に調べ上げ、その金利・返済プランでの月々の返済額までシミュレートしていた。実はそれ以前にも、都市銀行で住宅ローンの借り入れをする場合、どんな返済プランで返していくのがいいのか、逐一シミュレートしていたのだ。
さらには、この短期間で地方銀行で借りた場合と、都市銀行で借りた場合との比較とかもしていた。いや、冗談抜きですげー。さすが理系脳。
そんな彼女が、可能な限りシミュレートした結果、こう言い放った。
 
地方銀行は無理!!」
 
 
 
(続く)
 
 
 
※ローン特約についての説明
1.買主(僕ら)が住宅ローンの審査に必要な書類を提出したが、結果融資を受けられない場合は、買主はこの契約を無条件で解約できる。
このとき、売主は手付金を無利息で買主に返還する。但し、買主の故意または重大な過失により、融資決定の実現を妨げた場合は、この限りではない。
2.本融資(住宅ローンの審査に通ること)交渉の期限は平成△年○月×日までとする。