言葉の乱れ、医療現場への波及懸念

http://www.sankei.co.jp/enak/2005/jul/kiji/21yabai.html
ヤバイ。ヤバすぎるぞこれは。

山口事務局長が「ヤバイ」の使い方を問うと、本来の「危険」「危ない」という否定的な意味ではなく、「素晴らしい」や「すごい」「おいしい」といった肯定的な意味で使うと答えた学生が半数以上。指摘されて初めて間違った「ヤバイ」を使っていることに気づいた学生もいた。

"役不足*1"や"八方美人*2"はもはや仕方がない(これらの言葉は、現在使われている用法とは逆の意味で使われていた)にしても、これはちょっとひどすぎないか?
たしかに"ヤバイ"という言葉は国語の時間には教えてくれないので、周りが肯定的な意味で使っていたら、「あー、そういう意味なんだ」って覚えてしまうのかもしれない。
だ・け・ど・さ。誰か教えてやれよ。親とか、兄(姉)とか、教師とか、その辺の正しい意味を知っている人が、「その言葉、どういう意味か知ってて使ってるの?」って。
知ってて使う分には単なる言葉遊びなので、日本語の乱れがどうとか言う問題ではないけれど、間違ったまま覚えて、間違ったまま仲間内以外の人に対して使った場合、恥をかくとかそういうレベルでは済まないッスよ、きっと。まだ本気で間違っている人はごく一部だろうけど、このままこういう人たちが増えていくとしたらちょっと末恐ろしい。

もし、20代の医師が七十代の患者に向かって、『ヤバイ数値でした』とニコニコ顔で検査結果を告げたとしたら…。

ヤバイよヤバイよー!

*1:俳優などが与えられた役に満足しないこと。または、能力に対して役目が軽すぎること。

*2:どこから見ても欠点のない美人。または、だれに対しても如才なく振る舞う人。――goo辞書より