これは電子楽器の革命

・誰でもプロのギタリストになれる!　タカラトミー「エアギターPRO」（GAME Watch）
　
まずは、心意気や良し！　そして、発想が素晴らしい、と言っておこう。アイデアとそれを実現に結びつける閃きは、かなりイイ線いってると思う。特に、

本体の底部には赤外線受発信口がある。ここは最も重要な機構だ。ここから発射される目に見えない赤外線をつま弾くことで、ギターの音を鳴らせるのだ。

これは電子楽器において、いままでになかった機構ではないだろうか（すでにあったらごめん。少なくとも、僕は聞いたことがない）。
　
しかし、これは肝心な部分に関して”間違っている”のだ。致命的といっていい。それは、”エアー”とは、その手に”何も持っていてはいけない”という点。そして、エアーの真髄とは、”何も持っていないのに、あたかもそれを手にしているように見える”ということ。その錯覚を自ら感じ、また他者に伝えることが、すべてのエアープレイヤーの目標であるはずだ。
その点において、形あるものを手にしなければならず、そして自らが音を放つ『エアギターPRO』は”間違っている”のだ。惜しい、実に惜しい。
　
ただ、コレは宴会芸として通用し、パフォーマンス次第では十分盛り上がる要素があるので、年末に向けて今から練習しておけば、もしかしたら盛り上げ番長として活躍できるかも？　2,625円で宴会キングを目指せ！