LOAN(1)

これは、住宅ローンに関するアレや凝れやのエピソードを、某海外ドラマ風(というかタイトルだけパクリ)にまとめたものである。ややノンフィクションです。あと、mixiの日記をほぼそのまま再アップしているので、やや分かりにくい表現もあると思われます。
 
【木曜日】
不動産屋に言われて、住宅ローンの審査を通るために職歴書を提出した。実はそれ以外にも、年収見込み証明書や会社概要に加え、在籍証明書も提出した。
さすがに在籍証明書は失礼に感じたが、よくよく考えてみれば、僕は去年の4月に入職し、その2ヵ月後に同じグループの別法人である今の病院に転勤(というか異動)していることになる。つまり、書類上では短期間での入退職をしているように見えるわけだ。なるほど、まぁこれは仕方がない。
そんなこんなで上記書類を提出した日、僕は「他にまだ必要な書類ものはありますか?」と聞いたら、
「いや、これ以上は何にも必要ありません。ご協力ありがとうございました!」
とはっきり言われたので、「あ、そうですか。それじゃヨロシクお願いします」と言って、その日の僕の用件は終わる。そのあと、こんな話が始まる。
「いま、住宅ローンの審査が遅れています。そのため、スケジュール的に3日後には土地売買契約を交わさないと、その後の諸手続きの完了までの期限に間に合わなくなる可能性があります。間に合わなくなると言うのは、この取引が白紙になりますと、この物件は競売に掛けられるということです。その期限は約1ヶ月半後になります」
「え、それは……」
「つまり、住宅ローンの審査を待ってからの契約だと、取引が間に合わない可能性が高いです。なので、先に契約しておいて、住宅ローンの審査が通ってから決済日を決めましょう。契約日には手付金が必要になりますが、住宅ローンの融資が受けられなければ、手付金は無利息で全額返還されますから、大丈夫ですよ」
といって契約書案を出す担当H。
「わ、わかりました。とりあえず、彼女と相談します」と僕。
「とりあえず、今日はコピーをお渡ししますので、持ち帰ってよく読んでおいてください」
と言われ、コピーを受け取る。な、なんだこの煽られ感は。とりあえず、3日後には契約しないと間に合わないとのコトなので、言われるままに約束を取り付けてその日は帰った。
 
【金曜日】
で、次の日。不動産屋の担当Hから電話あり。
 
「できましたら、入職から1年間の給与明細があればご用意下さい」
 
おいおい、話が違うじゃないかよ。昨日言ったことをいきなりひっくり返すんかい。大丈夫か?
その日はちょうど休みだったので、言われたものを用意して彼女と二人不動産屋へ。そして担当Hに聞いてみる。
「これはなぜ必要なんですか?」
「いやー、銀行がね、いままでの給与の内訳を見たいと言いましてね。いやー、いままでならこんなこと言われなかったんですけどね。他にも今までなら必要なかった書類を、この春からは出せと言ってるんですよ。ほんとにね、融通が利かないというかなんというか。いままでのところはこんな書類出せとは言われなかったんですけど、この春から審査書類の提出先が新しいところにかわりまして、そこはヤイヤイうるさいんですよ。ほんとマニュアルどおりしか仕事ができなくて困りますわ」
「はぁ……」
 
まぁそんなやりとりがあり、そういうことならと、言われるままに給与明細を出す。そして話は住宅ローン審査の進捗状況へ。ここからがまた、長いのです。
 
(つづく)